こみ合える電車の隅に
ちぢこまる
ゆふべゆふべの我のいとしさ
石川啄木「一握の砂」の一首。都市の勤労者の哀感をうたって切ない。
「入社試験の面接で、自分を<僕>と言う受験者には零点をつけます」
こう断言する人が北海道新聞社の営業部門にいる。
本社販売局・200万部達成委員会事務局委員の姉崎啓司部長だ。20日でちょうど50歳になる。
2/28のリクナビLIVE、3/5の毎日EXPO(いずれも札幌ドームが会場)
にわが社も出展しました。2月下旬にも関わらず、それぞれ約50人、約70人
の方にご参加いただきました。
3月になった。5日午前8時50分。札幌市豊平区福住地区、気温は3度。春を抱え込んだ細かい雨が降ってくる。まだマフラーは必要だが、コートは春向きで十分だ。
いつものように、徒歩通勤の途中、お寺に立ち寄った。親鸞さんの像に手を合わせた。
◇
3月に入り、北海道新聞社の採用活動は本番に入った。これから、内定をすべて出す5月下旬までのまる3カ月間、人事部周辺は戦いのような日々が続く。
親鸞像に向かい目をつむった。呼吸を整え、今回の採用に関係するすべての人の無事故と健康を祈った。
最終試験まで延べ1200人規模の学生さんらに東京と札幌の各試験会場に来てもらう。わが社の試験官役の社員、人事部員らの出動人数も同様に100人を超えそうだ。早朝から深夜までの活動、長距離の移動も多い。
◇
親鸞教義の本旨は、いわゆる現世利益的な厄払いとは、根本的に違うのだろう。不条理の海に漂う人間の存在をまるごとつかまえて救い出そうとする精神の動きなのだ、とどこかの文章で読んだ。
しかし、実際にこうして手を合わせていると体が温まり、「親鸞さん、どうか頼みます」という言葉が体の中に生まれる。事故でケガを負ったり、深刻に考えすぎて心のトラブルに陥ったりするような関係者は1人も出てほしくない――。
そう本気で祈るのが私の仕事だろう。
<蛇足コーナー>
親鸞像のそばに「快楽もよし スリルもよし されど 安らぎに まさるものはなし」という有難い言葉が掲げられている。これを就活学生用に変えると−「面接で手応えありもよし 人事部員と顔見知りになるのもよし されど 内定に まさるものはなし」
2月23日(金)、ジェイ・ブロードさんと当社広告局主催の
就職イベント「就職レボリューション」に人事部も出展しました。
当日は、道新ブースに約75人の学生さんが駆けつけて
くれました。午後からの、中出幸恵記者(札幌圏部)の話
目当ての記者職志望者が多かったのですが、それ以外にも、
すでに営業職で応募している学生さんの中で、当社の
営業の実際の仕事現場を見たいと来ていてくれた方も
いらっしゃいました。
自分の執筆した記事を見せて体験談を語る中出記者=23日午後、札幌メディアパークスピカ