ひと昔前と違って「鉄=鉄道ファン」が市民権を得てきた昨今だが、徹頭徹尾列車に乗らなければ鉄の醍醐味を満喫できないかといえば、あながちそうでもない。ドライブの途中で小さな鉄旅を満喫することもできるのは、この広い北海道ならではの面白さなのだな、ということがぼんやりわかってきた。
「くしろ湿原ノロッコ号」で釧路に戻り、キヲスクで弁当を買って網走行き「摩周&川湯温泉湯めぐり号」に飛び乗る。弁当は「カネタの笹すし」。
酢〆のさんまの押し寿司だ。なかなかおいしいが、3つしか入っていなかったのは誤算であった。これは網走に着くまでに間違いなく腹が減るな。うーむ。
列車は霧雨の道東をひた走り、摩周駅に到着。ここの目当ては駅舎横の足湯だ。
15分ほど停車時間があるので足湯くらいなら十分満喫できる。それッとばかりに駆け出すと、岩風呂風のそこには鉄の方々はもちろんドライブ途中で立ち寄ったと思われる方々が、ズボンをまくりあげてのほほんと座っているのだった。
私もさっそく足湯にイン。
10分ほどで出たのだが、そのあとしばらく全身がぽかぽかと温かかった。頭寒足熱とはよく言ったものですね。
列車はさらに進んで、川湯温泉駅に到着。ここも駅構内に足湯があることで知られている。
この足湯は駅構内からも駅の外からも入れるようになっていて、やはり乗客のみならずドライブ客もたくさん訪れるらしい。
ボックスタイプとでもいいましょうか、ロの字型の足湯です。
口から供出してくれる木彫りのヒグマがけなげです。
ふわー、あったまるー。
袖刷り合うも他生の縁、いや足刷り合うというべきか。見知らぬ方々とともにまったりと足湯を満喫していると、ドライブデートとおぼしき若いカップルが入ってきた。しかし彼女のほうはミニスカートにタイツといういでたち。ここでタイツを脱ぐわけにもいかず、ふたりは恨めしそうな顔で去っていった。女性のみなさん、道東の足湯めぐりをするなら裾をまくりあげやすいジーパンやレギンスをおすすめします。
そして列車は知床の森やオホーツクの海を横目に見ながら、一路網走へ。道央圏とはまったく異なる樹木や海のようすは見ていて飽きることなく、北海道って広いなあ、すごいなあ、とただただ口をあけて風景を眺めつづける私なのでした。今回は列車三昧だったけれど、クルマで旅していたなら摩周湖や知床にも足を運ぶことができたのだろうなあ。今度道東に来るときはクルマで旅してみたいものだ。ただし運転手付きを強く希望します。
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