190*図書館の底力~食堂篇~

2011年01月28日 16:56|クルマであるく

 というわけで、今日もこの原稿を図書館で書いています。私にとっていわば第2の仕事場。
 さて、図書館といえば個人的にどうしてもハズせないのが地下食堂「図書苑」だ。私はこの食堂のひそかなファンで、図書館へ行くときには「図書苑」で昼食を食べる時間がしっかり組み込まれている。

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 店の前にずらりと並ぶメニュー表。一つひとつイラストが添えられ、コメントが細かく書き込まれていて、もしや厨房のおばちゃんたちの中にPOP書きのプロがいるのではないかとドキドキする。
 「図書苑」はとにかくすべてが安い。そばやうどんは300円から、ラーメンは380円から。いちばん高い贅沢メニューのカツカレーでも、サラダとスープまで付いて480円。

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 ソース焼きそば400円(だったかな)。これがうまい。中太丸麺に濃いめソースがしっとりと絡み、肉の代わりのちくわがいい味出している。

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 おばちゃんたちはなかなかチャレンジャーらしく、日替わりメニューで「イタリアンライス」と称するチキンのトマト煮のっけごはんが出てきたり、「牛すじ丼」「さんまフライ」が出てきたり、バリエーションは豊富。「鶏めん」や「ソーミンチャンプルー」は乾麺ではなく生のそうめんを使っていたり、ひそかにこだわり満載なのだ。
 私のひそかなお気に入りがこれ。

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 注文を受けてから揚げるカレーパン150円。
 これを食べるときは油断してはならない。心しておそるおそる一口かじる。なのに瞬時に噴出する熱くスパイシーな蒸気は容赦なく唇を襲い、ほぼ100%の確率でヤケドする。しかしヤケドのリスクを負ってなお食べたいおいしさなのだ。夏になったら図書館前でカレーパンとビールの屋台を出してくれないものかと願っている。
 最近は「図書苑DAYORI」なるコミュニケーションペーパーも創刊。

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 ただいまVol.3まで発行されている模様。
 「図書苑」の味のこだわりやメニューの説明のほか、食材の仕入れ先工場の方にインタビューを敢行したり、加湿器のすごさについて熱く語ったり、とにかく内容が濃い。そして最後に必ず

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 「それでは又。」
 昭和のラジオパーソナリティを彷彿とする礼儀正しさに泣けてきます。

 というわけで今日もやってきました「図書苑」へ。今日は「野菜ラーメン」450円をチョイス。

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 キャベツ、玉ねぎ、にんじんの甘みが熱いスープにしっかり溶け込んでいる。うむ、辛党の私としてはコショーをたっぷり効かせたい。そう思った私は全長15cmほどの大きなコショーの瓶を取りにいき、ラーメンの上にパッパと振りかけた。
 次の瞬間、ラーメンの上をこんもりと覆い尽くすコショーの山が出現した。そうなのだ、中ブタが外れていたのだ。コショーひと瓶すべてラーメンに降りかかったのだ。
 ………………………。
 しばし立ち尽くす私。ドリフのコントでこんなの見たことあるけど、リアルで見たのは初めてで、声も出ない。ネタ写真を撮る気力もなく、やがてヨロヨロとコショーの瓶とコショーてんこ盛りラーメンを持って厨房カウンターへ。あのう、コショーのフタが外れてこんなんなったんですけど。
 するとおばちゃん、どんぶりを一瞥してこう言った。
 「食べられないの?」
 ………………………いやあの、いくら好き嫌いがない私といってもコショーひと瓶入ったラーメンは食べられませんわ。
 「じゃあ作り直してあげるから。野菜ラーメンでいいのね?」
  ………………………いやあの、ふつうの醤油ラーメンでいいです。すみません。
 えーと、謝っていただくのは私のほうのような気がするのだが、コショーてんこ盛りラーメンが食べられなかった私がおばちゃんに迷惑かけてるような気分になってくるから不思議。お忙しいところお手数かけて申し訳ございません、という気分になってくるからミラクル。ザッツおばちゃんマジック。
 うなだれていると新しいラーメン登場。

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 ええ、もちろんコショーなしで食べました。でもまあ一度で2つのメニューの写真が撮れたからいいか。今日はなんだか食堂の神様が降臨していた気がするな。ドラマチック図書苑。今度ラーメンを食べるときは中ブタをちゃんと確認しようと思います、ハイ。

佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

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