こう暑いと冷たいものが恋しくなるのが人の常。晩酌のアテにもさっぱりしたものが欲しくなる。というわけで、お豆腐を買いに。
藻岩山麓の住宅街にひっそり佇むお豆腐屋さん「Kuu102」。
ここの豆腐は藻岩山の湧き水を使用しているそうで、このエリアで育った私にとっては大地の母の味、といえるかもしれない。
4~5人入ると身動きできないほど小さなお店だけれど、木綿豆腐や絹ごし豆腐、寄せ豆腐、季節の変わり豆腐、厚揚げ、油揚げ、豆乳、豆腐コロッケ、おからの炒り煮などなど、お豆腐バリエーションは多種多様。夏場はソフトクリームも人気のようで、店先でペロペロしている人々が何人かおられた。あれもこれも食べたくなるのだけれど、商品特性上買いだめはできないので、とりあえずその日に食べるぶんだけ購入する。この日買った豆腐は「柔」190円。北海道産大豆に沖縄産天然にがりを使用したおぼろ豆腐だそう。
まずは何も付けずに、ゆるりとやわらかく白い断片をひとくち。ん~~~クリーミーで甘~~~い!刻みねぎとしょうがにポン酢もよし、流行の食べるラー油もよし、豆の味が際立って、薬味の味に負けません。
このほかところてん160円も購入。これがまたテングサの香りが涼を呼ぶ、なんともおいしい一品でございました。ビールと冷奴とところてんで幸福になれるのならお安いものです。
話は飛ぶけど、5月に友人が第一子を出産した。結婚して10年以上を経てようやく生まれた男の子、しかも両家ともども待望の初孫というから喜びやいかに。で、この父の実家がかつてお豆腐屋さんだった。ご両親が高齢になったため看板をおろしてしばらくたっていたそうだが、母乳がよく出るように、とわざわざ豆乳を作って届けてくれたのだそうだ。その豆乳をひとくち飲ませてもらったが、じつに濃厚で滋味あふれる味だった。そういえば大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと同様の働きをするわけで、すなわち母乳が出るようになるというわけか。先人の知恵というのはすごいね。
そういや昔私がお豆腐を買いに行ったら、嫁の友達だと知ってお母さんがたくさんサービスしてくれたっけねー。なんて昔話をする横で、生まれたばかりの赤ちゃんがすやすや眠っていた。ちびすけくん、たくさんの愛情とお豆腐の栄養ですくすく大きくなれよ。そして20年後には冷奴でカンパイしようよ。
お豆腐って、ニッポンの幸福の味なんだね。
●Kuu102札幌市中央区南28条西12丁目2-11
tel 011-561-0444
8:30~17:30
本店のほか大谷地・菊水・北24条に支店があるようです。http://www.kuu102.com/index.html
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