153 *うどんのニューウェーブ

2010年04月21日 14:03|つれづれ雑記

 寒いですね。
 4月も下旬になったというのにこの寒さ。4月下旬でストーブを使うのは何かに「負けた」ような気になるものの、そんなことも言っていられずストーブと重ね着でこの原稿を書いています。先週は朝目覚めると猛吹雪で眠気も吹っ飛びました。巷ではその前の週末にタイヤ交換を終えた人が多かったようで、春寒というのはなんとも意地悪なものですね。おまけに先日のアイスランド火山噴火の影響で、今年の夏は冷夏になりそうだとか。
 ………ますます寒々しい気分になったので、あったかいものを食べてきました。

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 札幌医大前に古くからあった蕎麦屋が閉店し、そのあとに開店した「鉄鍋うどん こはち」。以前にも書いた気がするが、つくづくこのエリアはうどん屋密集地帯なんである。謎なんである。
 ちょいと小体な赤のれんをくぐって階段をのぼると、モノトーンでまとめたモダンなお店。店内にはジャズが流れている。蕎麦・ラーメン・うどんといった麺モノ屋の中で最近多いオシャレ系のお店って、例外なくジャズが流れていますね。そしてホールスタッフのおねえさんがみんな若くてキレイです。
 田舎うどんとじゃこ飯のセットを注文してしばし待つ。
 午後2時近くに入ったせいか店内は空いており、隣の席には品の良い老婦人がふたり。うどんを1本ずつ持ち上げてはゆっくりすすり、おしゃべりに花を咲かせている。察するに医大のお見舞い帰りのようである。かくいう私も医大の診察帰りというわけで、やはり場所柄その手のニーズが多いんでしょうな。
 ほどなくして注文の品が到着。

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 トッピングの糸唐辛子がオシャレ系うどん屋っぽい感じ。鉄鍋に入っているけど鍋焼きうどんではなく、しっかり濃厚なだしが効いたうどん。なかなかおいしゅうございます。説明書きによると
・ 井寒台浜産の日高昆布
・ 広島産の背黒煮干し
・ 高知産の宗田カツオ
・ あえて荒削りの鰹節
・ 肉厚の国産椎茸
・ ミネラルを多く含んだ海水塩
と、よくわからないけどとにかく「これだけだしにはこだわってます!!」という気迫が伝わってくる。しかしその一方でうどんに関する説明がまったくない。なぜだろう、と思いながら食べていてふと思った。これは昨今のスープにこだわるラーメン屋と同じスタイルではないか。とにかくスープ、何よりもスープ、麺はさておきスープが命。うどんもしかり、という発想と思われる。うどんの新しい潮流なのかしらん、と思いつつふとテーブルを見ると

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 ラー油ね、フーン……え、ラー油? うどんにラー油?! え、いいの? これだけだしにこだわっているのに、ラー油をぶっかけていいの?!
 結局私は勇気が出ず、ふつうに七味をふりかけてうどんを食べ終えた。もしかしたら案外イケるのかもしれないけれど、透き通った濃厚なだしをラー油の膜で覆うのは少々はばかられた。いまどきの若い人はうどんにラー油をかけて食べるものなんでしょうか。わかりません。
 昔はラーメンといえば札幌、味噌・塩・醤油が定番だった。しかしいまや喜多方、八王子、博多、熊本、果ては室蘭カレーラーメン、中標津ミルキーラーメンまで、もはやなんでもアリの様相を呈している。うどんもしかり、讃岐だ稲庭だ伊勢だといった伝統とは異なる、うどんのニューウェーブが少しずつ萌芽しはじめているのかもしれない。北海道では歴史の浅いうどん文化、これからどんなふうに成長していくのか楽しみに、ますます食べ歩きに精進したいと思います(←おお~いダイエットはどうした?)。

● 鉄鍋うどん こはち
札幌市中央区南一条西16-1-320 FRAGRANCE医大前2F
011-614-5815
11:00~16:00/17:30~22:00
日曜定休

佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

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