タイトルをみて「とうとうイカレタか」と思ったあなた! 冗談じゃありませんよ。人生2度目の大学生になったんですよ、私。その大学の名は「札幌オオドオリ大学」。ただし学校教育法に基づく正規の大学ではなく、生涯学習の推進活動団体としての大学なんですけどね。
札幌オオドオリ大学
http://odori.univnet.jp/
札幌オオドオリ大学は特定の校舎を持たない。札幌の街全体を教室として、この街ならではのヒト・モノ・コトを学び、コミュニケーションを創造していく。入学はウェブサイトから登録するだけ。受講したい授業にエントリーし、人数によっては抽選を経て受講することができる。現在は2010年2月開校に向けて開校準備中。
去る12月12日には開校に先立ちオープンキャンパスが開催され、わたくし運良く当選したので行ってまいりました。サッポロビール博物館の見学学習です。
サッポロビールは1876(明治9)に「開拓史麦酒醸造所」として開業。その後日本麦酒(ヱビスビールの前身)・大阪麦酒(アサヒビールの前身)との合併を経て「サッポロビール」に。日本も大阪も凌駕して「札幌」を名乗るなんて、考えてみたらすごいね。札幌に暮らしていると灯台下暗し、サッポロビールに足を踏み入れることなどついぞなかったのだけれど、札幌市民でありながら「札幌」を名乗るブランドについてなんにも知らなかったなんて、ちょっと恥ずかしい。
サッポロビール博物館は北海道遺産に指定されており、今回のメイン講義の舞台である貴賓室はふだんは非公開となっている。ここでできたてのビールを飲みながら館長のビール講義を受講できるのだ。これぞ大人の見学学習。
片手では動かせないほど重厚な肘付き椅子に本日の学生15名が座り、日向寺館長の講義が始まってほどなくすると、グラスに入ったビールとおつまみが配られた。このビールは「開拓史麦酒醸造所」開業当時のレシピをそのまま再現しているという。グイとひとくち飲むと、おっ? 苦みはあまり強くなく、まろやかでコクがある。いわゆる「キレがある」タイプとは異なり、ほっくりとした穀物の味わいがやさしく喉を抜けていく。酵母が生きているため日持ちがしないそうで、まさに工場直送できたて新鮮。こ、これはうまい!
授業中は撮影不可なので、コースターをお持ち帰り。
受講記念にオリジナルコースターもいただきました。うれしい!
学生のみならず日向寺館長もビールを片手に「サッポロビールは1つの植物と4人の男の野望から生まれた!」とプロジェクトXばりの熱い講義を展開。サッポロビールの「ファイブスター」という銘柄に感動して入社したとおっしゃるだけあって、ビールをこよなく愛する思いが伝わってくる。「北海道でいちばんビール消費量が増えるのは12月」「ビール腹の濡れ衣」「ビールのあとのラーメンはなぜうまいのか」なとなど、ビールの意外な裏話などに加えて、「ビールをおいしく飲むためのコツ」を伝授していただいた。
ビールは泡が命。そのためグラスは
・ 350~400ml容量
・ 内径:高さ=1:2
・ 底に丸みがあり、上が狭まっている
ものが理想とのこと。「陶製は良い泡が出ますがビールの美しい色が楽しめないのが残念です」とは館長の言。もちろんグラスは清潔に。油分は厳禁。
ビールは冷蔵庫で4時間ほど、8℃に冷やす。買い置きすると発酵が進んで味が落ちるため、2週間をリミットとする。
ビールを注ぐ際にはグラスは傾けずまっすぐに保ち、まずドドッと勢いよく注いで泡を作ってしばし待つ。泡が収まってきたらトトトト……とビールを足し、さらに待つ。最後にト・ト・ト……とやさしく注ぎ足し“ビールの花”をひらかせる。あとはグラスの底に小指を添えて、グイ・グイ・グイと飲みましょう。1杯を6口で飲み終えるのが理想で、上手に飲むとグラスに5本の泡のラインが浮き上がる。私、館長より「これはプロの飲み方です」とお墨付きをいただきまして、うれしくてついつい3杯もおかわりしちゃいましたよ。うーん、じつに充実したオープンキャンパスでありました。
サッポロビール博物館は入館無料。見学の最後には有料試飲(1杯¥200)も楽しめるので、飲んべえさんはクルマはお控えくださいね。
● サッポロビール博物館
札幌市東区北7条東9丁目
011-731-4363
ほろ酔い気分のまま、夕方からは電車通り沿いにある三吉神社で札幌オオドオリ大学のキックオフパーティーへ。
ここでなんと「晴れ、ときどき、クルマ」を担当してくださっている道新広告局のS田さんにばったり遭遇! S田さんも札幌オオドオリ大学を応援しているおひとりとのことで、今後はもしかしたら同級生になるかもしれませんね、ふふふ。エコカー試乗学習とか、S田さんが案内する“道新さん”見学学習なーんてあったら楽しそうだなあ。来春の開校がますます楽しみになってきました!
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