気がつけば12月。いつまでもクルマに乗らずに京都・奈良神社めぐり旅を回顧していると「クルマの話はどこへいった」と怒られてしまいそうなので、慌ただしく完結することにする。
今回の旅は少々思うところあり、物見遊山というよりプチ修行的な気分だったため、奈良に続いてしつこく山道をめざす。
京都中心部からローカル線で小1時間、鞍馬山へ。
鞍馬寺の仁王門をくぐって入山料200円ナリを支払い、ケーブルカーには目もくれずに歩きだす。さあここからが大変です。『枕草子』の清少納言が「近うて遠きもの」としてその名をあげた九十九(つづら)折れ。くねくねと曲がりくねった山道が延々と続き、白状すると私、途中で「もう帰る~」と地団駄踏みたくなりました。
九十九折れの途中にある由岐神社。
こぢんまりとした神社ながらものすごくすがすがしい気が満ちていて、まだ始まったばかりなのにずっとここにいたいような気分になってくる。大神神社もそうだったが、日本の神様はやはり山と一体なのかなあ、と自然に納得できる。
心臓発作を起こしそうになりながら九十九折れを歩き続けて、ようやく鞍馬寺本殿に到着。
木の根がぐにゃぐにゃと張り出した山道を転びそうになりながら、奥の院魔王殿に到着。ここから先は下り坂で、下りきると貴船川のさらさらと清涼な水音が迎えてくれる。そう、山ひとつ超えるとかの有名な貴船神社にたどり着くわけだ。
貴船神社は鴨川の水源地であることから水の神様として知られている。そして和泉式部が願掛けして浮気した夫と復縁したことから、縁むすびの神様としても知られている。そりゃしっかりと参拝せねば!
鼻息も荒く階段をのぼり、
境内に入ると、おお! 結婚式の真っ最中。
神社で結婚式に出くわすと縁起がよいと聞いたことがある。うれしくなっておみくじを引いてみた。水の神様らしく「水占」というおみくじで、池に浮かべると文字が浮き上がってくるシステムになっている。どれどれ。
旅のしめくくりになんと縁起のよいことか! ワーイワーイ!
神様からのごほうびに小躍りしながら北海道へ帰ってきた私。旅立つ前の憂いはすっかり消し飛んでいた。
というわけで、おかげですっかり気持ちの整理がついた私、このたび会社を辞めてフリーになりました。身分は変わりましたが、九十九折れのごとき迷走コラムは変わらず続きます。よい仕事にご縁が結ばれることを祈りつつ、今後ともご愛顧のほどを。
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