125 *そうだ、京都、行こう。~神社オタク入門編~

2009年10月07日 13:13|つれづれ雑記

 ある日ふと思い立ち、京都へ行ってきた。
 京都は今までにも高校の修学旅行や仕事、プライベート合わせて5回ほど行ったことがあるけれど、考えてみると寺院はいろいろ行ったけれど、神社はあまり行ったことがないな、と気づいた。そこで今回は神社を中心に古都めぐりをしてこようと思い、リュックサックひとつ背負って家を出た。
 関西空港に着いたころ、すでにぽつぽつと雨が降りはじめていた。私はいわゆる晴れ女で、かつて台風シーズンまっただ中に沖縄に行ったときも台風が急に進路を変えたほど、旅で雨に当たらない自信がある。なのに京都駅に着くころにはすでに本降り。でもまあこの日は札幌も含めて全国的に雨予報だし、参拝中に降る雨は“清めの雨”というらしいし、と自分を慰める。

 まずめざしたのは、京都御所にほど近い「晴明神社」。陰陽道に精通して朱雀帝など6代の天皇の側近を務めたといわれる安倍晴明が祀られている。
 ここ数年はマンガや小説、映画などによる「陰陽師ブーム」ということで、若い女性を中心に参拝客が激増しているらしい。恥ずかしながら私も「陰陽師」のマンガと小説を愛読しているひとりで、ぜひここは訪れてみたかったのだ。はは。
 ところが、あと少しで目的地、というところで文字通りバケツをひっくり返したようなどしゃ降りに。履いているスニーカーはすでにぐしょぐしょ、ジーンズは膝下がたっぷり水分を含み、歩を進めるのが重く感じられるほど。やむを得ん、しばし軒先を借りて雨脚が弱まるのを待つ。やや小降りになってきたので、それッ! とばかりに慌てて神社へ。

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ここは安倍晴明の屋敷跡なのだそうだ。

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 雨にもかかわらず、境内にはひとり旅とおぼしき女性の姿が目立った。やっぱり陰陽師ブームの影響でしょうか。

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安倍晴明像。知性にあやかれますように。

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 境内の一角にある「晴明井」。安倍晴明の念力によって湧き出た井戸との伝承がある。中心の五芒星は晴明桔梗印と呼ばれる魔除けの呪符。このへんのお話は荒俣宏先生の書物などを読んでおられる方は、きっとご存知のことでしょう。

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 晴明桔梗印に彩られた本殿で参拝……しようとしたら突然雨脚が強くなってきた。容赦なく傘を打ち付けるどしゃ降り、これも“清めの雨”ですか晴明先生?
 どうにか二礼二拍手一礼を終え、社務所に避難。今回どうしても買いたかったコレを買う。

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 「御朱印帳」です。
 恥ずかしながら私は最近知ったのだが、神社に参拝した証である「御朱印」をいただくための、まあいわば“参拝記念スタンプ帳”みたいなものであるという。御朱印帳はたいていの神社で販売されているそうで、全国共通デザインもあれば神社ごとのオリジナルデザインもある。そこで初めての御朱印帳を京都で最初に参拝した神社で買おうと決めていたのだ。ご覧のとおり、晴明神社はひと目でそれとわかるオリジナルデザインであった。

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  これが晴明神社の御朱印。胸がときめく。神社オタクの道をますます突き進んでいきそうなアラフォーの秋。何をめざしているのか自分。
 いやいやそれよりも今問題なのはこの雨だ。背中のリュックもずぶ濡れで、ポケットに入れていた財布もガイドブックもふにゃふにゃだ。それよりも何よりも、すでにジーンズを通り越してパンツまでびしゃびしゃだ。このまま次の神社をめざすか? 諦めて宿へ戻るか? どうする? どうする?
 そのときふと脳裏にひらめいたメッセージ。
「この雨で諦めて帰るか、へこたれんと行くか、はよ決めや~」
「おまはん神社オタク言うてはりますけどな~、諦めるならウチらはその程度の女と見なしますえ~」
「生半可な神社ツウ気取りは、京都の名にかけて許しまへんえ~」
「どないしますの~」
 こ、こ、これは京都の神様! さてはこの雨、神様版京都検定の関門であったか?
 ………………
 ま、ま、ま、負けまへんえ~~~!!

佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

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