前回、歩行者にやさしくないクルマにまつわる苦言を書いたが、かたやクルマを運転しない側にも相応のルールというものがある。とりわけ近ごろ気になるのが自転車だ。
私が自転車通勤を始めてかれこれ10年以上になるが、当時に比べると、ここ数年で自転車通勤組がほんとうに増えた。その理由がエコか交通費節約かは知らないが(私は後者です)。
遠出をするならクルマは不可欠だけど、町中で動くぶんには自転車のほうが断然いい。小回りが利くし、渋滞に巻き込まれることもないし、駐車コストを気にすることもない。
しかし自分も自転車愛用者として、そしてときどきドライバーとして、最近つくづく思う。自転車ユーザーの傍若無人ぶり、あれは一体何なのだ?! 夜の無灯火。車道の逆走。二人乗り。ケータイでしゃべったりメールしたりしながら走行。曲がり角を減速しないで突っ込んでくる……などなどなど。つい先日の夜、帰宅途中に出くわした輩などは
・ 黒い服で
・ 無灯火で
・ ヘッドホンで音楽を聴きながら
・ タバコを吸いながら
・ ケータイでメールを打ちながら
・ 一方通行の車道を減速せずに逆走
という悪行てんこ盛りの最凶自転車だった。
あのね、これほんとうに怖いんですよ。そのとき私も自転車に乗って路肩を走っていたため、逆走をよけるために車道に大きくはみださなければならなかったのだから。もしもそれで私がクルマにぶつかったらどう責任を取ってくれるのだ! むろんルールを破るお前がクルマにぶつかって死ぬのは勝手だが、ぶつかったクルマの立場はどうなる。どんなに自転車が悪くたってクルマのほうに責任がふりかかってくるじゃないか! ふだん温厚な(嘘)私も「バカヤロー!」と怒鳴りたい衝動を抑えるのが大変だった。まあ怒鳴ったところでヘッドホンをしていて聞こえやしないだろうけど。
この間の日曜日も、飼いウサギを病院に連れて行った帰りに東2~3丁目の南向き一方通行の道路を走っていたら、自転車が3台連なって逆走してきた。イヤだなあ、と思っていたら、その中のひとりが走行しながらカバンから雑誌をとりだして眺めはじめ(!)、そのはずみでハンドルがブレて私のクルマの方へ大きく曲がってきたときは心底ぞっとしましたよ。サーカスの曲芸乗りでもあるまいし、ちゃんと運転できないんなら自転車に乗るな! 歩け歩け!!
そうこうするうち、3ヶ月もすれば雪の季節がやってくる。危険な自転車ユーザーは激減するだろうが、今度はどういうわけだかママチャリのお年寄りが目立ってくるのが北海道の七不思議だ。おじいちゃーん、おばあちゃーん、お願いだからツルツルの凍結路面をブレーキなしでヨロヨロ走るのはやめてくれ!
クルマはもとより、自転車だって歩行者を死に追いやるケースは少なくない。私はふだんは短気で大ざっぱで腹黒くひねくれた人間だが、車輪が4つでも2つでも、「クルマ」の字がつくモノを運転するときは慎重でおずおずと弱気な人間になる。だって自分が死ぬのも怖いけど、他人を死なせるほうがもっともっと怖いもの。
もしもこの文章を警察の方が読んでいたら、どうかこういう輩を厳しく取り締まっていただきたい。クルマも行き交わない農道でセコいスピード違反を取り締まるヒマがあったら、都心を走る二輪の凶器を道交法違反で取り締まり、きっちり罰金をぶんどっていただきたい。
自転車もクルマと同じく免許制にして、更新講習でもやればいいのに。けっこう真剣に思っています。
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