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*アウディの自信

2009年03月19日 20:05|クルマ聞きかじり

 えー、はじめに訂正です。
 前回「ハイブリッド抗争」で、トヨタとホンダをはじめ自動車メーカー各社は「ハイブリッド・バトルで火花を散らして、低価格・高燃費なクルマを提供していただきたい」と書いたのですが、その後友人からメールでこっそり指摘されました。
 はい、「低価格・低燃費なクルマ」が正解です。このご時世で低価格・高燃費じゃたいへんだ。ははは。いやほんと間違えましてすみません・・・。

 閑話休題。

 先日、こんなイベントに行ってきました。
「世界のCMフェスティバル」
http://www.cmfestival.com/index.html

 世界各国の面白いCM、笑えるCM、考えさせるCM、びっくりCMなどなど、ありとあらゆるテレビCMを集めて一挙に上映するイベントです。ショートムービーオムニバスのCM版といった感じでしょうか。プロデューサーがフランス人のせいなのか、日本人の感覚だと「ちょっと大げさすぎるんでないの?」「えーッ! こんなのテレビで流していいの?」という感じの作品が全体的に多い。日本のCMもいくつかあるのだけれど、これまたシュールな作品があえてセレクトされている印象であった。
 こんなのとか
http://bcswws.com/cm/cm.html

 こんなのとかね。
http://dogatch.jp/special/mameshiba/movie.html

 で、クルマ関係のCMもエントリーされていました。それはアウディ。
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2.html

 ただしCMは海外版。さすがにうまく作ってあり、You Tubeで観れないかな、と探してみたのだけれど見つかりませんでした。

 まずは犬シリーズ。 
 雪が降り積もる田舎の一軒家の軒先に、1匹の黒いミニチュアシュナウザーが寝ている。そこに通りかかる1台のクルマ。雪道をパワフルに走行していくようすを見た犬がやおら跳ね起き、負けてられるか! とばかりに猛然とクルマのあとを追う。凍結した道がカーブにさしかかる。スピードをあげてクルマを追う犬。なめらかにカーブを攻めていくクルマ。
 犬はカーブでツルリとすべって路肩に転げ落ち、クルマは悠然と走り去っていく。その姿を見送る、呆然とした表情の犬。そして「audi」のロゴ。

 これには続きバージョンがある。
 夏を迎えた田舎の一軒家。軒先で黒いミニチュアシュナウザーが寝ているところに通りかかる1台のクルマ。犬はやおら跳ね起き、負けてられるか! と走る体勢に入る……ところでぽわわわわ~ん、とかつての記憶がよみがえる。あの敗北を喫した冬の記憶。おおコイツのせいでボクは凍結路面でスッ転んだのだ!
 ふたたび挑むか、いや諦めるか。一瞬の逡巡ののち、犬は「きゅーん」と鼻を鳴らしながらシッポを落とし、柱のかげに隠れてクルマを見送る。そして「audi」のロゴ。

 いかにも外国人が好みそうなCMだなあ、と感心しましたね。もしも日本でこのクルマのCMを作るとしたら、ミニチュアシュナウザーを提案してもおそらくNG。ウィペットとかドーベルマンとかグレー・デンとか、筋肉質で手足が長くていかにも俊敏そうな犬を選ぶにちがいない。そこであえてチョコマカしていて落ち着きのなさそうなミニチュアシュナウザーを選ぶところがイイ!
 たぶんアウディくらいになると、走りや性能について「ね、ホラホラすごいでしょ?」「カッコいいでしょ?」といちいち言う必要がないんでしょうね。逆にミニチュアシュナウザーとのギャップでクスッと笑わせるところに、アウディの余裕が引き立って見える。日本ではちょっと作らせてもらえないでしょうが、ドイツ車の自信と底力がほの見えるCMでありました。

 

佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

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