プラネタリウムで水素の話を聞いた直後に水素自動車の存在を知り、宇宙のシンクロニシティを感じた私。水素自動車とはなんぞや、と調べてみました。
水素自動車とはその名のとおり、水素をエネルギーとする自動車のこと。二酸化炭素を排出しない、地球上に豊富に存在していてリサイクルが可能ということで、ガソリンの代替エネルギーとして期待されている。国内ではすでに1970年代から武蔵工業大学で研究が始まっており、1997年の地球温暖化防止に関する京都国際会議にも当時の最新車が出展されていたそうな。ちなみにこの車両の走行可能距離は300km、最高時速150km/h。
また、国内自動車メーカーではマツダが水素自動車の開発にいち早く着手。2004年には試験車両がナンバーを取得して公道上での試験走行を可能にしている。この試験車両は水素ガスとガソリンを併用することで走行可能距離を630kmまで伸ばすことに成功した。
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| ↑マツダ プレマシー ハイドロジェン RE ハイブリッド |
現在はトヨタ・日産・ホンダ各社でも開発が進んでいるものの、現時点では1台1億円、量産可能になっても1千万円というから、あまり現実的とはいえませんね。各社とも2015年までに開発への再投資の可否を決定するようですが、折も折からカルロス・ゴーンが日産の正社員リストラを発表するようなご時世。う~~~~ん、どうなっていくのでしょうか?
そんなエコロジーとエコノミーのせめぎ合いの中、健闘している企業がある。鹿児島の(株)水素エネルギー開発研究所という会社で、日産の中古車のボディやエンジンを改造することで、1台250万円まで価格を抑えることに成功したという。ただし、この会社が開発した水素自動車のスゴイところは価格以上に、そのシステムそのものにある。
水素は燃焼するスピードが早いため、動力として適切にエネルギーに変えるのが難しいのだそうな。そこで(株)水素エネルギー開発研究所が目をつけたのが、水。エンジンシリンダーに水素を送り込み、燃焼のタイミングに合わせて水を霧状に噴射し、水素の燃焼熱によって水蒸気になった水が爆発的にふくらむエネルギーを動力に利用するシステムを開発したのだ。ゆえに排気ガスは水蒸気のみ、二酸化炭素はまったく含まれていない。私はエコだの地球にやさしいだのと声高に叫ぶのはちょっと苦手なのだが、水素と水でクルマが走るって、なんだかすがすがしいじゃありませんか。人間の食糧たるとうもろこしをクルマに食べさせるために畑をどんどんつぶしている某大国に比べたら、じつに地球にも人にもやさしい。それに中古車をリサイクルするという発想がいい。大手自動車メーカーではない、地方のベンチャー企業だからこそ実現できたアイデアだろうと思う。すでに世界35カ国で特許を取得しているというのもうなずける。
それにしても水素と水。宇宙をかたちづくり、生命をかたちづくってきたアニとオトウトが手を携えてクルマに命を吹き込む──なんとも壮大な原点回帰ストーリーではないか。あと10年もしたらお風呂の残り湯でクルマが走る時代がきて、うっかり湯を落としてしまったお父さんがお母さんに怒られていたりして。そして銭湯に隣接して給水所が設けられて残り湯が利用されるようになり、銭湯が復権したりして。そしてそして100年もしたら、世界じゅうで排出される水蒸気のおかげで砂漠化が進む地域に緑が戻ってきたりして。
近ごろちょっと暗い話題が続く自動車業界ですが、そんな楽しい想像をふくらせながら、前へ前へと進んでいきたいものですね。
※ 下記番組およびサイトを参考にさせていただきました。
・ テレビ朝日『報道ステーション』
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/index.html
・(株)水素エネルギー開発研究所
http://www.haw-system.jp/index.html
・ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/
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