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晴れ、ときどき、クルマ。
クルマにはあまり詳しくはないけれど、 クルマのある日々の 小さなつれづれ、綴ります。
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佐々木美和
札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。
vol.89
We can Change!
2008年12月27日 09:30|つれづれ雑記
今年の漢字は「変」だったそうですが、自動車業界にとってもこれほどめまぐるしく、厳しく変化した年は今までになかったことでしょう。アメリカのビッグ3の崩壊、日本の各自動車メーカーの業績悪化など、なかなか明るい兆しが見えない自動車業界。100年に一度の大不況という言葉が冷え冷えと響いてきます。
1920年代に始まったモータリゼーションは、世界、人間の暮らしを大きく変えました。これもまた、100年に一度の大革命だったといえるでしょう。モータリゼーションから100年あまり。私たちとクルマの関係は、いまふたたび100年に一度の変化のときを迎えているのかもしれません。
たとえばこの「マツダ・デミオ」のCM。
「いってきまーす」
「デミオ?」
「今日は自転車」
女の子がグリーンのデミオを素通りしていく。
「いい天気になったわね。今日は自転車?」
「今日はデミオ。いっしょに乗ってく?」
女の子が軽やかに運転席に乗り込む。
「デミオに乗る人は、自転車にもよく乗っている。」
このCMには別バージョンもあり、そちらは「デミオに乗っている人は、ちょっとの距離ならすぐ歩く。」というキャッチコピーでしめくくられる。いずれもクルマの広告でクルマに乗らないと宣言する、おそらくひと昔前ならあり得なかったCMでしょう。しかしモータリゼーションから100年を経たいま、私たちに求められているクルマとの関係は、まさにこれなのだろうと思うのです。地球環境は大切。心地よい生活も大切。だから必要なときに必要なだけ、ほどよいおつきあいをする。エコとか省エネとか声高に叫ばず、ゆるやかなライフスタイルの変化を促す、なかなか好感の持てるCMだと思うのですね。
クルマが売れないと自動車業界が悲鳴をあげる時代は、そう簡単に新車なんて買えない私たち庶民の経済事情をまさに体現しています。その意味において、中古車はまさにクルマのリサイクル。自動車メーカーは燃費やCO2の面から、中古車は資源の再利用の面から、そしてクルマに乗る人はライフスタイルから、地球環境にアプローチしていく──100年に一度の大不況をどうやって打開するのかは見当もつかないけれど、人と地球とクルマとの関係は、少しだけ変えることができるかもしれません。
「変」の2008年もあとわずか。2009年が、よりよい変化の年でありますように。