「きたきた、きましたよぉ~」
あれから1週間。カオリさんがピンク色の紙をひらひらさせながら会社に現れた。
あっ、もしかして警察からの出頭要請ですか。早かったですねぇ。どれどれ......わっ、『お尋ねしたいことがあります』って書いてある! 怖いよぅ。
「『この写真の人物はあなたですね』とか訊かれンのかしら。よく似てますね~とか言って切り抜けられないかしら。ガハハ」
いや、そりゃ無理でしょう。
数日後に警察に出頭した彼女いわく、
「もうね、私の顔があまりにも美しく写ってて、言い訳のしようもなかったわよ。しかも大口開いてバカ笑いしてる瞬間だったもんだから、ケーサツの人も『何がそんなにおかしかったんですか?』って笑ってたわ」
とのこと。ちなみにインターネットで少々調べてみたところ、最近のオービスはほとんどがデータ伝送方式で画素数も非常に高く、拡大して目の静脈を調べて本人の識別を行うことができる、らしい。だから「友だちや兄弟が運転していた」なんて苦しまぎれのウソがバレると偽証罪に問われることになる。ひぃ、こうなると腹をくくって正直にスピード違反を認めるのが賢明というものですね。で、取り調べ(というのかな)ではほかにはどんなことを訊かれるのでしょうか?
「撮影された場所や超過速度、ナンバーの確認とか。『オービスが設置してあるエリアには事前に警告看板があったはずですが、見ていなかったんですか?』とも訊かれたわ。『おしゃべりに夢中で気づきませんでした』って正直に答えたけど」
まあケーサツとしては「看板をチェックできるくらいの余裕を持って運転しなきゃダメでしょッ!」と言いたいのでしょうが、人間の注意力ってあまりアテになりませんからね。前回書いた「初山別で赤い光が降りそそいだ」知人も、やはり警告看板を見落としたクチらしい。その理由がSTVラジオの人気番組「日高吾郎ショー」に聞き入っていたためで、ボリュームを上げようとして身をかがめた瞬間に赤い光が降ってきたという。いやー日高さんのトークパワーは甚大ですなー。
「それにしても私、ラッキーだったわよ。オービスの直前で一瞬スピードを緩めたのね。おかげでギリギリ39キロオーバーだったから罰金と免停60日で済むみたい。免許取消にならなくて、ほんと運がよかったわ~」
えーと、運がいいとかそういう問題ではないような気がするんですけど。ちなみに免停60日という行政処分は、免停講習(任意・有料)を受講した上で考査の成績により30日に軽減されるようですね。ふーむ、罪を償うためには時間も手間もお金もかかるものなのですね。なんにせよカオリさん、今後の見通しが立てば少しは枕を高くして眠れるのではないですか。
なーんて思ったのもさにあらず、まだまだ騒動は次回へ続くのでした。また何かやったのかッ?!
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