「私、免許なくなっちゃうかもしれない」
ある日のこと。ひょっこり会社に顔を出したカオリさんが、珍しくしょんぼりとした調子でそう言った。カオリさんは当社社長夫人。以前このコラムで、接触事故に遭って「ウチのクルマきれいになるわよ!!」と喜々として電話してきたエピソードを紹介した、彼女です。また何かやったんですかッ?!
「やったのよ。オービスにひっかかっちゃったみたいなのよ」
オービス、すなわち自動速度取締機。クルマに詳しいみなさんには説明不要でしょうが、規定の速度制限道路上で速度超過車両の速度・ナンバーブレート・運転者の顔を撮影する装置ですね。
2日前に旭川へ一泊出張に出かけたカオリさん、仕事も首尾よく運び、助手席にスタッフを乗せて上機嫌で帰路についたそうな。
「ふだんなら高速道路を使うところなんだけど、とくに急ぎの用もないし、天気もいいし、仕事がうまくいって気分もいいし、国道で帰るか、ってことになったのよね」
でもカオリさん、国道を走ってても高速道路並みに速いじゃないですか(こんなこと書いていいんでしょうか?)。
「ガハハ、まあね~。でね、スタッフとペチャクチャしゃべりながら美唄あたりまで来たところで、光ったのよねぇ」
あ~光っちゃいましたか......何かの反射とかそういう光じゃなく?
「全然そんなもんじゃない。赤い光がねらい定めたようにブワッ!! と来たのよ」
ああ、赤い光って聞きますもんね。そりゃキターーーーー!
「私、今まで駐車違反でけっこう点数減ってるからヤバイのよ。40キロオーバーだと免許取消だわ」
それ以上スピードを出してて速すぎて写ってなかった~、なんてことはないですかねぇ。
「バカ、あるわけないでしょ。オービスってものすごく鮮明に写るらしいわよ。やだわ、ヘンな顔してなかったかしら」
いや、そういう問題じゃないですから。でも「運転しながら鼻をほじっているバカ面を撮られた」なんて話も聞きますからねぇ。
少々調べたところによると、一口にオービスといってもフィルム方式とデータ伝送方式があり、光って(撮影)から出頭要請が来るまでの期間はフィルム方式で2ヵ月前後、データ伝送方式で2週間~1カ月前後が一般的とか。しかしそれも撮影されたのが地方だったりレンタカーだったりするとさらに時間を要することがあるとか。別の知人は昨年11月に初山別のあたりをレンタカーで走行中「赤い光がザーッと降りそそぎ」、いつ出頭要請が来るかと怯え続けて半年たった今なお音沙汰なしだという。とはいえ1年近くたって出頭要請が来ることもあるようなので、彼の心中穏やかならぬ日々はまだまだ続くのでしょうなあ。
しかしまだ救いの道は残されている。画像が不鮮明でナンバーや顔の判別が難しかったり、フィルム方式のフィルムが切れていたりした場合、そのままおとがめなしとなるらしい。さて、カオリさんの運命やいかに?
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