62*クルマ、ときどき、歩き。

2008年04月21日 19:57|つれづれ雑記

 いいお天気の日曜日。ぽかぽか陽気に誘われて、自転車にまたがりフラフラと出かけました。なんの目的もなく無為にうろうろしているうちに(30代独身女の休日の過ごし方としてどうなんだコレは)、真駒内から中の島へ抜ける通りへさしかかった。この通り沿いにいつも利用しているスーパーがあるのでクルマでしか通ったことがなかったのだが、突如私の目を引いた物体が顕われた。

080330_1431~0001.jpeg

どこかで見たことがある抽象的なフォルムのモニュメント、台座には「MASAYUKI NAGARE」の刻印入り。えーっ!! これは流政之の彫刻作品「サキモリ」ではないか!
 流政之(ながれ・まさゆき)は"Samurai Artist"の異名を持つ世界的彫刻家。かのニューヨーク・ワールドトレードセンター前に設置した巨大彫刻「雲の砦」(9.11米国同時多発テロで人命救助のため撤去された)をはじめ、国内外各地に多数の作品がある。奥尻島・北追岬に彫刻公園があるほか、東大沼の流山温泉をプロデュースするなど、北海道にも縁が深い。とはいえここは......。

  080330_1431~0002.jpeg   080330_1431~0003.jpeg

 周囲には「ビッ○ハウス」「ユ○クロ」「もり○と」、反対側には「ビ○ホーム」「ゲ○」「びっくりド○キー」が建ち並ぶ、典型的な郊外型巨大ショッピング施設なのだ。 なんでこんなところに(といっては失礼ですが)世界的アートがあるのか意味がわからない。でもね、じつは私、かつて流さんにお会いしたことがあるんですよ。インタビューして握手もしてもらって、その個性的なお人柄にふれた親近感から「まあまあこんなご近所で、ご無沙汰しております」という気分になってしまった。いつもと同じルートをいつもと違う速度で通っただけで、なんだかトクした感じ。
 クルマのコラムと銘打っておきながら反則じゃないかといわれそうだけれど、この発見はクルマに乗っていたらありえなかっただろあ。クルマの速度で移動していると、風景全体をマクロな視野で眺めることはできる。でも、手が届く場所や足元にあるモノといったミクロな視点は、やっぱり歩く速度にはかなわない。クルマの利便性は賢く享受しつつも、たまにはクルマを置いて出かけてみると、思わぬ出会いがあるかもしれません。"クルマ、ときどき、歩き"、いいもんですよ。

佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

お問い合わせ