今年の冬は短かった。なかなか雪が積もらないなぁ、と思っていたら年明け早々ドッと降り、3月の声を聞いたとたんサッと溶け、なんとも潔い冬であった。昨年末のBMWよろよろ試乗体験以来冬道運転を封印していた私、先日のお彼岸の中日に3ヵ月ぶりにハンドルを握りました。ふー緊張した。
この冬は身近で小さな事故の話題が2件ほどありました。1件は当社の社長夫人。都心部へ向かう途中、豊平川沿いのゆるくカーブした道で対向車が大きくふくらんできて側面を軽く接触。夫人が早めに察知して速度を落としていたため大事には至らなかったのが幸いでありました。で、この社長夫人という人、物事がなんでも思いどおりに運ぶというか、運ばせるというか、そういう人なんですね(どういう人だ)。この日も運転しながら「このクルマも長く乗ってるし、そろそろキレイなクルマに乗りたいわぁ」と思っていた矢先の事故だったそうで、「事故ったおかげでぜーんぶキレイに直せるわ、ラッキー♪」だったんだそうな。だって事故直後にかかってきた電話で開口一番「ねぇねぇ、うちのクルマもうすぐすっごくキレイになるから!」ですよ。「はぁ、そうなんですか。なんでまた?」「今ねぇ、事故に遭っちゃったの!」って、会話の順番が逆じゃないですか......しかもおまけに、彼女は心理カウンセラーとしてカウンセリング・オフィスを運営しているのだが、事故で動揺している相手の若い女性に「何かあったら連絡してね」と自分の名刺を渡してしっかり営業してきたそうな。「あの子、私と知り合えてラッキーよぉ」って......うーむ、ザッツ・ポジティブ・シンキング。転んでもただでは起きない。人間これくらい前向きでないとねぇ。
そしてもう1件はうちの父。スーパーの駐車場で車止めにぶつけたとかいう自損事故で、私なら「このくらい放っとけ」と思う程度の破損だったのだけど、融通がきかずくよくよしがちな父は即ディーラーに持ち込みきっちり修理。代車に乗っている期間も「運転しにくい」「修理が遅い」と文句たれどおし。クルマに乗るたびくよくよした言葉を聞かされるのでこちらまでくよくよした気分になり、このヒトを黙らせるためにも早くクルマが戻ってきてほしい、と切に願う日々。事故ひとつにも性格が出るもんだなぁ、と思いましたね。
そういえば昔家族でお墓参りで菩提寺へ行ったとき、父が境内の立ち木にクルマをぶつけたことがあった。単なる後方不注意によるマヌケな事故に私と母はゲラゲラ笑い、父はぶつけたショックと笑われたことで烈火のごとく怒っていたっけ。
あのときいっしょに笑っていた母が亡くなって14年。あの立ち木があった場所は駐車場に変わり、参拝客でごったがえしたお彼岸も終わり、今年も春がやってきます。
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