今年に入ってから取材仕事が続き、毎日どこかしらへ出かけています。先日はひと足早い春の味覚ということで、豊浦町のいちご農家を取材しに行くことになりました。
札幌を発ったときには吹雪だった空模様もみるみる回復し、ハイウェイの有珠山PAではきっぱりと晴れ。文句のつけようもない晴れ。
写真では見にくいですが、内浦湾の向こうに見える山並みは駒ヶ岳だそうですよ。
有珠山の上も雲ひとつない青空。でもハイウェイから徐々に山裾に近づくにつれ、灰色の噴煙が上がっているのが見えました。
12:00少し前に豊浦町内の取材先に到着。折悪しく昼休みだったため、オーナーに「アンタらもメシ食ってきたら。いい店あるんだわ」と言われるままにオーナーご推薦の「しおさい」へ。
「天然豊浦温泉」とな。すなわち「しおさい」とは温泉施設であり、オーナーご推薦の店は併設レストラン「渚のしらべ」のことであった。
施設入口にはこんな手書きの垂れ幕が。
そうだった。いま豊浦といえばこの方なのでした。そして垂れ幕下部をよく見ると......
手が込んでますな。絵もシャレも。
さてレストラン「渚のしらべ」。地場産食材をふんだんに使用しているとのことで、せっかくなので「豊浦産ホタテフライ定食(¥800)」をオーダー。待つことしばし、来ました来ました。
ここで質問。あなたフライに何かけます? たまに「とんかつもアジフライもみーんな醤油」という人がいるけど言語道断ですね。私はフライにはなんたってソース。それもできればとろーり中濃ソース。「渚のしらべ」はウスターソースか。ま、やむを得ん。じゃぶじゃぶとソースを回しかけたところで気がついた。
タルタルソースが別添えになっていた......。
シーフードのフライにタルタルソース。ソースはソースでもこの黄金コンビは別格じゃないか。あるとわかっていればウスターソースじゃぶじゃぶなんてしなかったのに! 美しい金色のコロモを茶色く汚してしまった自分が恨めしい。汚れっちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる。
よよと悲嘆にくれながらも気を取り直して、揚げたてのホタテフライをパクリ。
◎※★▽♯●!!アフアフ、アフくて、言葉に、アフッ、なりまへん。噛んだとたん旨味たっぷりのあっつーい汁がじゅわーとあふれ出てアツイ! けどウマイ! でもやっぱりアヂアヂアヂ! でもヒモが噛み切れない! まるで踊り食いのようにあらゆる角度に顔を振り立てながらフライと格闘しているうちに、すっかり口の中をヤケドしてしまいました。
プリプリの大きなホタテをまるごとどぉーんとフライにしているので、淡白ながら甘~い貝柱と、ちょっとほろ苦くて濃厚なウロと、歯応えよくジューシーなヒモと、ホタテの多彩な味わいがヤケドした口の中に広がる。ウスターときどきタルタルのダブルソースのハーモニーもまた楽しからずや。それにしてもホタテといえば刺身ばかりだったけれど、フライがこんなに美味だったとは。さすが内藤チャンピオンを産んだ豊浦、ホタテフライのパンチも効いているのだった。このあとに仕事さえなければあっつあっつのホタテフライで生ビールグビグビといきたいところなのだが、うーむ無念。おおっと、いちご農家に行く前にずいぶんスペースを取ってしまった。春は次回へ持ち越しです。
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