晴れ、ときどき、クルマ。

クルマにはあまり詳しくはないけれど、 クルマのある日々の 小さなつれづれ、綴ります。

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佐々木美和

佐々木美和

札幌在住のコピーライター。運転免許はもちろんゴールド(ただしタイヤ交換すらできません)。近ごろクルマとは週末のお買い物や旅先のレンタカー、助手席もしくは後部座席でライトなおつきあい。ですが、クルマのお出かけは大好きです。

vol.34

クルマで行くホテル

2007年08月27日 11:41|クルマであるく

 ラブホテルを3軒ハシゴしてきました。
 あっ、べつにやましいコトではないですよ。ある著名な建築家の設計デザインに関する取材です。ホラホラそこ、勘違いしないように。ちなみに最近はラブホテルではなく「ブティックホテル」とか「デザイナーズホテル」っていうようですね。ブティックホテルって意味不明だけど。

 まず訪れたのは石狩市花川にあるホテル「Q」(以下すべて仮名)。営業Fさんとふたりで現地へ向かったのですが、Fさんてばいきなり道に迷ってしまって道を訊ねにコンビニへ。
「なんて訊いたんですか」
「『ガトーキングダムどこですか』(ホテルの近く)って訊きましたよぉー。さすがにQの名前は出せないです」
 純情なFさん、たどり着いたホテルでも「お客さんじゃないですから」と、クルマを駐車場に入れずホテル裏に停める気遣いぶりです。
 「Q」は全15室、15人のクリエイターが1室ずつデザインを手がけているのが特長。壁いっぱいにポップなイラストが描かれた部屋あり、巨大なオブジェを配した部屋あり、デザインを見ているだけでも楽しい。外観撮影中に入ってきたクルマが私たちを見てあわてて引き返していった。むぅ、邪魔してごめんね。

 次に向かったのは国道5号線沿い、小樽市張碓の「N」。2軒目ともなるとFさんも余裕が出てきて堂々と駐車場にクルマを入れる。
 「N」は、波のゆらぎや珊瑚など海をイメージさせるモチーフがそこかしこに取り入れられた、大人っぽい雰囲気のホテル。こちらも全29室すべて異なるデザインが施されている上、インテリアのクオリティもハイクラス。柳宗理のスツールやファン・デル・ローエのバルセロナチェアがさりげなく置かれていたりしてビックリ。案内してくれた担当Mさん(女性)は言う。
「カップひとつにもこだわって、かなり高価なものをそろえているんです。でも中には黙ってお持ち帰りされるお客さまもいらっしゃって・・・クッションやゴミ箱までなくなっちゃって、ちょっと困っています」
 ひええ、お持ち帰りっていうよりドロボーじゃないですか。
「でもね、もっと困ることがあるんです。ウチは鍋料理を売りにしているためお部屋にIHクッキングヒーターを設置しているので、それを使って焼肉をする方がいらっしゃるんです!」
 えーっ! ホテルでわざわざ焼肉? なんでまた。
「バーベキューをしに海へ行ったけど天気が悪いから、といった理由でしょうか。お部屋で焼肉なんかされると脂は飛ぶしニオイは取れないし、そのお部屋だけ何日間も使えなくなっちゃうんです。ほんとうにやめていただきたいですね」
 Mさん、けっこう本気で怒ってました。そりゃそうだ。ホテルご利用のみなさん、常識と節度ある行動をお願いします。オトナなんですから。

 最後に訪れたのは札幌競馬場のすぐ隣にある「O」。フロアごとに8つのテーマカラーが設けられ、もちろん全74室すべて異なるデザイン。そして全室に天然温泉がひかれているというデザイナーズ・スパホテルなのだ。
 最初に通された最上階のスイートルームで度肝を抜かれました。ドーンと大きなガラス窓の向こうには札幌競馬場の全景が! レース観戦用スコープも用意されている徹底ぶりで、札幌競馬開催に合わせた予約も多いとのこと。カップルだけでなく複数名でのパーティーもOKだそうです。泳げるほど巨大なバスルームはもちろん天然温泉、一角には日焼けマシンまで。競馬ファンのみなさん、ひと山当てて優雅なひとときを味わってみませんか。
 次に見せてもらった部屋がまたスゴかった。「このドアなんだろ」と開けてみると、そこには温泉プールが!! バスルームとは別に、ですよ。一瞬夢でも見ているのかと思いました。ミッキーマウスの浮き輪まで用意されていて、子連れファミリーが利用するというのを聞いて驚きすぎて言葉もありませんでした。いやはや世の中スゴいことになってるんですねぇ・・・。
 撮影が終わったのは19:00ごろ。このころになると利用客が増えだし、われわれスタッフはコソコソと身を隠すのに一苦労しつつ、現実世界へ戻ってきました。いやー世の中にはこういう世界もあるのねー、と口アングリな1日でした。

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