さて前回の続き。なりゆき2ショットドライブの道すがら、運転手さんはひとしきり雪害に憤慨しつつタクシーの遅延を詫びてくださったあと、止む気配のない雪を見ながらぽつりと呟いた。「今日は雪かきが大変ですわ…」。このセリフ、北海道に住む人間は誰もが口にするものだけれど、運転手さんの話を聞いてほんとうに大変だな、と同情してしまった。つまり、夜勤明けで会社に戻ってタクシーから自分のクルマに乗り換える際、どっさり積もった雪が第一の関門。やれやれ、と自宅に帰り着いてもすぐには休めない。自宅の前にこれまたどっさり積もった雪が第二の関門。「クタクタで家に帰ってさらに雪かきなんて、イヤになりますよ」。とくに除雪車が押しのけていった雪山は固く締まり「ユルくないんだわ」。あたりが寝静まっている暗い冬の早朝、黙々と雪かきをする運転手さんを想像してみた。夜通し運転席に座っていた腰に、雪は重たくのしかかるだろう。しんと張りつめた朝の寒さは、疲れた体をきりきりと締め上げるだろう。ほんとうにごくろうさまです。深々と頭を下げて、私はタクシーを後にした。ちなみにこの日は深夜まで仕事だったためタクシー(もちろん別の運転手さん)で帰宅したのだが、やはり「朝の雪かきがユウウツです」とおっしゃっていた。いやはや、心中お察しします。北国の冬はかくもドライバーに厳しい。寒がり&メンドクサがりの私なんぞ、クルマの除雪がイヤで冬場はほとんどクルマに乗らないほどですよ。ときどき屋根に雪を載せたまま走っているクルマを見かけるが、きっとズボラな人なんだろうなあ、と親近感がわいてしまう。最近、札幌発のデザインプロジェクト「札幌スタイル」が話題を呼んでいますが、どなたか「融雪機能つき自動車」、作ってくれませんかね。
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