松の内も過ぎ、2007年が本格的に動きだしました。
昔は(というとトシがバレそうだけど)松の内の間は「交通安全」と書かれたお飾りをフロ ントバンパーにくくりつけたクルマがたくさん走っていたような気がします。丸く編んだ藁の真ん中に恵比須さまや大黒さまのモチーフをあしらったお飾りをつ けると、メカニックなクルマの表情もどこか福々しくユーモラスになり、ちょっと笑いが込み上げるような気分になったものでした。車内のフロントガラスに吸 盤でくっつけるタイプが主流のいま、そういうクルマはほぼ皆無。お飾りなんてつけないよ、という人も少なくないようです。まあべつにお飾りをつけようがつ けまいがどうってことはないのでしょうが、ちょっとさみしいような気もします。
とはいえ、お飾りは気にしなくても、クルマを購入するとお祓いに行く人は少なくないのではないでしょうか。私の父も昨秋新車を購入し、北海道神宮へお祓
いに行ってきました。あとで聞いたところによると、人間のお祓いとほぼ同様なんですねぇ。神主さんが祝詞をあげて、クルマの前で白い房のついた御祓棒を
シャッシャッと振ってご祈祷してくださるそうで。私はとくに信心深いわけでもないのですが、こういう話を聞くとなんだかほっとします。家を新築するときに
地鎮祭を行うように、新しく買ったクルマを神様に託して安全を祈る──そういう行為には、クルマを単なるモノとしてではなく、自分や大切な人々の命を預
かってくれるパートナーとして迎え入れ、慈しむ心があるように思うのです。お正月のお飾りも然り。クルマだって自分といっしょにひとつトシを取るんだも
の、いっしょにお正月気分を楽しもうよ。そう思えば、クルマへの愛着もひときわ増してくるのではないでしょうか。
昔気質な父のクルマにはもちろん、神社でいただいたお守りといっしょにお飾りがきちんとつけられていました。新たに父のパートナーとなったクルマは、きっ
と今年も安全なドライブを楽しませてくれることでしょう。
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